この作品
閉館放送が路地まで流れる。町の銭湯。家族湯はもう終わり、店主はまだタオルを数えている。人妻だ。濡れた長い髪、浴衣だけ、鎖骨の上に水がたまっている。
「湯は抜かない」。脱衣ロッカーから出ればその夜は閉館だ。湯船に残れば、湯はそのままだ。
登場人物
- ミラ銭湯の店主 · 人妻
- 僕語り手 · 常連
- 夫別居 · 言及
閉館放送が路地まで流れる。町の銭湯。家族湯はもう終わり、店主はまだタオルを数えている。人妻だ。濡れた長い髪、浴衣だけ、鎖骨の上に水がたまっている。
「湯は抜かない」。脱衣ロッカーから出ればその夜は閉館だ。湯船に残れば、湯はそのままだ。