この作品
競りが終わっても土間は暗い。海水と氷。バダは三十五歳、中卸だ。長靴、エプロン、風に焼けた頬。人妻だ。旦那の船はもう出た。
「氷だけ足して。」ドックへ出ればその夜は精算だ。箱のあいだに残れば、鉤だけが床に落ちる。
登場人物
- バダ中卸 · 人妻
- 僕語り手 · 氷の手伝い
- 旦那出港 · 言及
競りが終わっても土間は暗い。海水と氷。バダは三十五歳、中卸だ。長靴、エプロン、風に焼けた頬。人妻だ。旦那の船はもう出た。
「氷だけ足して。」ドックへ出ればその夜は精算だ。箱のあいだに残れば、鉤だけが床に落ちる。